静岡だもんで

静岡と東京を行ったり来たりしながら感じたことを綴ります(不定期更新)

高層ビルから眺める景色

仕事の関係で、数週間前から東京出没&滞在率が急上昇してます。

お世話になる会社さんは、聞けば誰もが知ってる都内の某ビル(タワー?)の高層階にあり、窓からは東京タワーやらレインボーブリッジやらが望める贅沢な景観。歩く人々や走る車も眼下に小さく見えます。

東京暮らしが長く、そこそこ多種多様な仕事をしてきたので、このような状況は初めてではないけれど、ふと思ったのは、地元(静岡県西部地区)で高層階から景色を眺められる場所ってほとんど無いなーと。

ザッと見渡して遠くからでも目立つ高い建物って『アクトシティ浜松』のアクトタワーくらいじゃないかな。(袋井市の浅羽地区から太田川を渡って磐田に入る際にもよく見えます)

 

アクトシティ浜松

http://www.actcity.jp

 

アクトができたのは1994年。高校生の時。コンサートホールやホテルの他に、タワーレコードフレッシュネスバーガーなど当時の地元では珍しいお店があり、これまでに無かった「都市っぽさ」を感じたくて、休日に暇さえあれば足を運んでいました。(浜松駅からの動く歩道を通るだけで妙にテンションが上がってたなぁ……嗚呼、20世紀は遠くなりにけり)

 

▼そんなアクトの目玉の1つがアクトタワーの『展望フロア』

http://www.act-okura.co.jp/facilities/observation_gallery.php

※現在はホテル『Okura』の一部という扱いで名称は『展望回廊』らしいけど、当時からそうだったっけ?
 

初めて訪れたのは完成した年の暮れ。クリスマスシーズンの冬休み。

話題の場所ということで展望フロアへ上がるエレベーター前は長蛇の列。その待ち時間に『王様はロバ』1巻を読んでいたってことまで連鎖的に思い出す記憶の妙。

ようやく辿り着いた展望フロアも人でごった返し。ゆっくり眺められる雰囲気ではないので景色を楽しむのは早々に断念し、フロアの中央にあったカフェスペースで休憩。落ち着いた頃にまた来ればいっかと諦めモードで帰ろうとしたけど、もちろん下りエレベーターも長打の列。

アクト展望フロア初体験は惨憺たる結果で終了。

余談:展望料金とカフェのドリンク1杯を併せてちょうど1000円だねってなことを家族または友人と話したような気もするけど、そんな値段設定だったかはウロ覚え。

 

また来ようと思いつつ、初体験が悪しき思い出として脳内格納されてしまったせいか、結局それっきり。気づけば20年以上も経過している始末。

というわけで、人生で2度目となる(21世紀になってからは初めての)アクトの展望フロアへGO。

▼周囲に比べて存在感がケタ違いのアクトシティ(アクトタワーf:id:Protopeller:20170301144729j:image

営業時間や料金だけ軽く調べ、後は実際に行けば判るだろうと向かってみたものの、アレアレ、展望フロアの案内がほとんど出ていなくて本気で迷う。大袈裟ではなく、一般向けの展望フロア営業は無くなってしまったのかと不安になってくるレベル。

しばらくウロウロしつつ、最終的に従業員に尋ねつつ、ホテルのロビーに直通エレベーターがあるという情報をキャッチ。なんとか辿り着けたものの、目の前には普通にエレベーターがあるのみ。展望フロアは料金が(500円)かかるはずだけど窓口や券売機などは一切見当たらない。このまま上がってしまって良いのだろうか。

やってきたエレベーターに恐る恐る乗り込み上昇。タワー側面はガラスになっていて、エレベーター移動中も景色が楽しめる。グングン視界が高くなっていき浜松駅を見下ろすようなカタチに。駆け抜けていく新幹線がミニチュアのようで不思議な感覚。

 

展望フロアへ到着。エレベーターから降りたら目の前に券売機が。なるほどね。

入場券を購入。横を見ると受付らしき台があるけど人の気配は無し。どうすればいいのかなとキョロキョロしていたら「あー、すいませーん」という声と共に奥から1人の女性が走ってきた。どうやら係の人らしい。チケットを確認しつつ「はい、どうぞどうぞ。ゆっくりしていってくださいねー」と笑顔で対応してくれる女性。

ひとまず入場に関する不安は解消され、いざ展望フロアへと足を踏み入れてみたものの、僕が記憶している「あの時」とは全くの別モノ空間。本当に同じ場所なのかと新たな不安が込み上げてくる。係の女性に確認してみたら、随分前にガッツリと改装したそうで。フロアの奥は結婚式などで使用するパーティー会場になっていて、その会場に用事が無い一般の観覧客は、手前の通路をグルリと一周するのみ。意識して景色をジックリ眺めようとしなければ5分もあれば充分なコース。

もちろん、久しぶりだし、せっかく来たんだし、地元で高層階(45階:地上185m)から景色が楽しめる貴重な場所だし。牛歩レベルでゆっくり歩きながら風景を堪能しましたよ。ちなみに客は僕ひとりだけ。誰にも邪魔されることなく好きなペースで楽しめる好条件。(1994年の悪しき思い出も浄化)

▼南側の景色(奥に太平洋が)f:id:Protopeller:20170302132924j:image

▼北側の景色(少し西向き)f:id:Protopeller:20170302133135j:image

パッと見で誰もが知ってるランドマークは富士山くらい。人によってはつまらなく感じるかもしれないけど、目立つ建物が無い景色だからこそ、東京とは異なり「遠くまで世界が広がってる感」が味わえます。南側は海へと続く景色。北側は山へと続く景色。この高さでどっち向いてもココまでひらけた景色が堪能できる場所って日本全国探してもなかなか無いのでは。

 

実に20年以上ぶりのアクト展望フロアは予想以上の好印象。また天気の良いタイミングでプラリと来てみようかなと。

喫茶店で珈琲一杯飲む値段で他では味わえない景色がゆっくり堪能できるって考えると満足度も高いです。

ちなみに、ホクホクした気持ちで帰りのエレベーター待ちしてきた時、係の女性が「何周してもイイですからね」と声をかけてくれたけど、さすがにそれは遠慮しました(笑