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静岡だもんで

静岡と東京を行ったり来たりしながら感じたことを綴ります(不定期更新)

地元ではネットの影響てまだまだ弱いんだなと実感した話

前回「スマホの使い方」でチラリと書いた「地方ではSNSによる口コミ拡散が弱い」ということを、劇場用アニメ「この世界の片隅に」を取り巻く環境で実感したというメモです。

 

▼未読の方はコチラからどうぞ(スマホの使い方:1月20日更新)

http://protopeller.hatenablog.com/entry/20170120

 

前提として:

◎数年前「この世界の片隅に」の原作コミックを読んで衝撃を受けた(大ファンになった)

◎数年間、コミックを繰り返し読んだ

◎劇場用アニメ化の知らせに歓喜

クラウドファンディング目標金額達成の知らせに再び歓喜

◎公開時期延期の知らせにヤキモキ

◎様々な事情あって宣伝が行き届いてない状況にヤキモキ

◎11月12日(土)劇場公開

 

▼アニメ「この世界の片隅に」公式サイト

http://konosekai.jp

 

2016年11月12日(土):

公開初日の朝イチ回にて、地元「ららぽーと磐田」のTOHOシネマズにて鑑賞。原作ファンということで否応無しに高まる期待値を軽く&大きく超える素晴らしい作品でした。ただ、席は1割も埋まっていない淋しい客入り。(比較:同じ劇場で「君の名は。」を観た際には公開初日でも9割ほど埋まっていた)

鑑賞後、地元で数件ほど(ららぽーと磐田内の店舗も含む)書店を回るも、原作コミックはほとんど置いていない。すなわち全くといっていいほど話題になってない。

 

2016年11月20日(日):

ららぽーと磐田にて2度目の鑑賞。日曜なので、ららぽーと自体は大賑わい。TOHOシネマズ自体も大賑わい。でも「この世界の片隅に」の客入りは先週以上にガラガラ。公開2週目にして早速、上映回数が減ってしまっている。

 

11月22日(火):

やはり大々的に宣伝できない作品だと認知すらされず、ひっそりと公開終了になってしまうのかなと、寂しい気持ちに駆られていたところ、こんなニュースが出てきてビックリ。

▼<この世界の片隅に>動員11万人突破 週末動員は前週比124%

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161121-00000028-mantan-ent

観た人の評判がすこぶる高く、SNSによる口コミ効果もあって『週末動員が前週比124%』『上映館数が増えた』『テアトル新宿では過去10年間で最高の週間興行収入を記録』といった良いニュースが続々と。

ファンとしては素直に嬉しいけど、客入りガラガラで上映回数が減っているという、真逆を行く地元の状況をふまえて考えると全く実感が湧かない。テレビで報じられないSNS頼りの口コミってのは、まだまだ地方だと弱いんだなってことを痛感。その後も、地元で「この世界の片隅に」を語れる人と出会うことは無いまま……。

 

2016年12月5日:

NHKあさイチ」で、今話題の作品として紹介される。(絶賛コメントがSNSで拡散、リピーターが多い、全国の劇場で連日満員御礼、といった内容)

この直後に3度目の鑑賞。今回は平日の昼間ということもあって、年配層が多い。客入りは3割ほど。「あさイチ」で報じられていたような状況からは程遠いけど、NHK効果はジワジワと出ている印象。過去2回の鑑賞時に比べると数倍は埋まっているし、書店でもチラホラと原作コミックや公式ガイドブックを見かけるようになってきた。(でもまだ棚の中の1冊くらいな扱い)

▼この時は入場する際にポストカードがもらえました

f:id:Protopeller:20170122154604j:image 

 

2016年12月15日頃:

新聞に大きく広告が載る。この辺りから、書店でも原作コミックや公式ガイドブックが平積みで置かれていたり、小さいながらもコーナーが設けられるようになってきた。作品の認知度は着々と高まっていると思われる。

 

2016年12月25日頃:

地元でも、書店が本格的に「話題の本」として扱うようになってきた印象。

 

2017年1月10日:

なんと、キネ旬で1位を獲得

▼『この世界の片隅にキネ旬ベスト・テン第1位 アニメでは『トトロ』以来28年ぶり

http://www.oricon.co.jp/news/2084336/full/

 

2017年1月12日:

NHKクローズアップ現代+」で特集

▼“この世界の片隅に”時代を超える平和への祈り

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3916/

ここ以降、ようやく地元で「ヒット作」として扱われるようになってきた印象。書店でも、入り口の目立つ場所にコーナーを設けて、ポータブルDVDプレーヤーでアニメ版の宣伝映像をエンドレスで流す「猛プッシュ状態」になってきた。4回目の鑑賞には行けず仕舞いだけど、観に行った知り合い数名の話では、半分以上は埋まっている客入りだったそうで。(さすがに満員御礼とはならないみたい)

 

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というわけで、地方(たぶん車社会の地域)では、まだまだSNSやネットニュースの影響力は小さく、圧倒的に強いのは「テレビ」で、その次が「新聞」なんだなと。スマホでガシガシ情報を取得する人たちが増えれば状況はガラリと変わるのだろうけど、今はまだ、日中の手の空いた時間にPCやスマホをいじる主婦層や、スマホが生活の中心になっている若者の中に「主な情報源としてSNSやネットニュースを頻繁にチェックする人がいるかもしれない」レベルだと思われます。地方で、お金を持ってる・使うメインの層に対して認知度を高めたければ、まだしばらくは「テレビ」が必須。裏を返せば、そういった層はテレビや新聞をしっかりチェックしているということ。

周りの人たちとの共通言語を得るという意味でも、テレビを見る、新聞を読むという感覚が根強いのが静岡の人の特徴だもんで。